スケール間結合 (Cross Scale Coupling) とは何か?


理想MHD

空間に配置されたサイトが、理想MHDというルールに従って時間発展する。

非理想的MHD効果の典型的導入

例えば磁気リコネクションにおいては、ある鍵となる領域で「異常抵抗」が発生し、 それがリコネクションを発展させ、大規模ダイナミクスへと影響する。

スケール間結合という視点による非理想的MHD効果の定式化

鍵となる領域を拡大してイオン・電子スケールまで分解して考えると、「異常抵抗」と従来モデル化してきたものが、実は、イオンから電子スケールまで跨った ダイナミクスの連携であることが見えてくる。そして、宇宙プラズマにおいては、それは必ずしも「抵抗」という形で表現できるとは限らない。 この局所ダイナミクスに対して、その周囲は境界条件として影響を及ぼす。 また、局所ダイナミクスは鍵となる領域の特性を決定し、大規模ダイナミクスへと影響する。つまり、局所におけるイオン・電子スケール現象と大規模ダイナミクスは、 相互作用しているのである。