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2010年12月9日 金星周回軌道投入失敗の2日後、「あかつき」から撮った、遠ざかる金星の姿。 左から順にUVIによる紫外画像(283nm)、IR1による近赤外画像(0.9μm)、LIRによる中間赤外画像(10μm)。

【「あかつき」の状況について】

現在(2012/5/15)

2015年11月の金星再会合に向けて航行中です。 最新状況については 「あかつき」チームtwitter からも情報発信をしています。

2010/12/7軌道投入マヌーバ(VOI-1)から2012/1/31の報告まで

平成22年5月21日(日本標準時、以下同)に種子島宇宙センターから打ち上げた金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入マヌーバ(VOI-1)を 12月7日8時49分から実施しましたが、軌道推定の結果、金星周回軌道への投入ができなかったことが確認されました。 現在、宇宙航空研究開発機構内に宇宙科学研究所長を長とする調査・対策チームを設置し、あかつきの金星周回軌道投入に失敗した原因につきまして調査中です。 12月9日に中間赤外カメラ(LIR)、紫外線イメージャ(UVI)、1μmカメラ(IR1)の3台を用いて約60万kmの距離から金星を撮影し、観測器の健全性を確認しました。

12月17日に開催された宇宙開発委員会の調査部会において、軌道投入失敗の状況について報告をいたしました。

12月27日に開催された宇宙開発委員会の調査部会において、軌道投入失敗に係る原因究明及び今後の対策について報告をいたしました。

平成23年4月13日に開催された宇宙開発委員会において、「あかつき」の現状について報告をいたしました。 3月に科学データ取得と観測機器の健全性確認を兼ねて中間赤外カメラ(LIR)、紫外イメージャ(UVI)、1μmカメラ(IR1)、2μmカメラ(IR2)の4台のカメラを用いて1000万km以上の距離から金星を複数回撮影し、2μmカメラ (IR2)についてもVOI後の健全性を確認しました。

平成23年6月30日に開催された宇宙開発委員会において、軌道投入失敗に係る原因究明及び今後の対策について報告をいたしました。 この後、地上試験・解析などの検討を行った上で、同年9月前半に軌道上で軌道投入用の主エンジンOMEのテスト噴射を実施しました。

平成23年9月30日に開催された宇宙開発委員会において、軌道投入失敗に係る原因究明及び今後の対策(その3)について報告をいたしました。 OME試験噴射結果を受け、今後の金星再会合および再投入に向けた軌道制御は、姿勢制御用1液スラスタ(RCS, ヒドラジン燃料のみを使用)によって行うことを決定しました。これにより、11月の近日点軌道制御に向け、無駄な質量を投棄するための全酸化剤排出を同年10月に実施しました。

平成23年10月26日に開催された宇宙開発委員会において、現状と金星再会合に向けた軌道制御運用)について報告をいたしました。同年11月の近日点においてRCSによる軌道制御を実施しました。

平成24年1月31日に開催された宇宙開発委員会において、金星周回軌道投入失敗の原因究明結果を受けた今後の改善事項 及び 現状と今後の運用について報告をいたしました。

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