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観測対象

Figure 1

撮像対象は地質学、気象学、火星衛星の3つにわかれる。

地質学的対象には表面の散乱特性の波長依存性、位相角依存性を測定することや 極冠の構造を研究することなどがある。

気象学の対象\には雲や霧、もや、竜巻、砂嵐などの一時的現象や日変化がある。 「のぞみ」の軌道は太陽に同調していないので、 同じ領域を火星の様々な時間帯や位相角で撮像することができる。 また極冠の成長や衰退などの季節変化の研究もなされる。

Figure 2


火星衛星の対象には Phobos、 Deimos の形と表面や、 Phobos の溝(グルーブ)の起源、クレーターのサイズ分布、 二衛星の軌道上にあるダストリングの調査がある。 ダストリングをMICで観測するためには前方散乱であること (太陽と「のぞみ」の間にダストリングがある状態)が必要である。 ただし、取りうる最小の太陽離角は30°となっている。

Figure 2は対象物を好条件で観測できる時期を示すために、 MICの火星表面上での分解能毎に観測できる地表の緯度をプロットしている。 横軸はLs(火星の季節を示す)で、経度ではないことに注意。 「のぞみ」の軌道周期は34時間で、火星の自転周期は約24時間40分なので、 周回毎に「のぞみ」の近火点は火星の経度上を移動する。

MICの仕様
観測提案

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Ai Inada